ブルーパレット中野 マンションデザイン ペントハウス

blue palette 中野

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    「myペントハウス」のあるマンション
    日常の暮らしを心豊かに、より贅沢に

概 要 : 新築工事
構 造 : 鉄筋コンクリート造
所在地 : 東京都
規 模 : 4階建+ペントハウス 延床162坪
完 了 : 2016年

  • 毎日が上質であること。充実した日常を過ごすプライベートライフ

中野区新井は、中野区の北部に位置する街である。東部は上高田に、南部は早稲田通りを境に中野と接しており、妙正寺川を境に北は沼袋と、西は野方に接する。
当該敷地は駅からは少し遠いものの、大通りから離れた閑静な住宅街に位置し、すぐそばには緑溢れる『平和の森公園』がある豊かな住環境である。

今回の計画は、周辺環境のリサーチにより、単身者を中心にしたビジネスマン向けワンルームと、一部ディンクスを対象としたL/D付きの住まいとする。
《ワンルームに+αの付加価値を付けること》をスローガンに、今回はトップフロアに住民用専用の「ペントハウス」を設けることを提案した。
通常であれば、ここにもう1部屋、家賃収入源を作りたくなるところではあるが、ここは住民全員に使える施設を設けることで、全ての部屋の価値を高めたい。
またターゲットを20代後半から三十代のビジネスマンに絞ることで、この層が一番求めたいものに目線を合わせて行くことが出来る。
そんな中、今回目指したのは《毎日の生活を心豊かに贅沢に》。一見聞くと何の変哲もないことだが、実はこれが非常に難しい。
昨今、某ブランドにおいても「普段プレミアム」という言葉を耳にするが、この言葉は実によく分かる。それだけ毎日が大切であり、充実させるのが難しい。

ここに住むだろう住民は、ようやく社会で新人と呼ばれる段階が終わり、次第に仕事との付き合い方も分かってきた頃の世代である。
そんな人たちに今より充実したクオリティライフが送れるようにと、そんな思いを込めた計画としたかった。
なぜなら私たちが『幸せ』と感じるには、一瞬の贅沢なイベントよりも、毎日の充実した生活が満たされることが欠かせないからだ。

平日は基本的に仕事。自由な時間はそれ程ない。でも自宅の最上階であれば、小一時間ぐらい優雅な時間を過ごすことぐらいできる。
例えば仕事の延長線であっても良い。明日の準備をこのペントハウスで音楽を聴きながら、同時に気持ちを整理していくなんてどうだろう。
あるいは夕食後寝る前の1、2時間、ジャズを聴きながら最近始めたウイスキーを傾けながら、一人夜景を楽しむなんかも良い。
週末は外出も良いが、土日の一日は家でゆっくりと過ごしたい。そんな時に生活の中心である自分の部屋ではリアリティがありすぎる。
家から出ずに、いつも以上の充実した日常を感じられる場としたい。そんな時のためにmyペントハウスがあるのだ。

ブルーパレット中野 マンションデザイン ペントハウス
ブルーパレット中野 マンションデザイン ペントハウス
  • 東京の空を望む、自分だけのペントハウス

《毎日の生活を心豊かに贅沢に》をテーマに置いた時、ワンルームの部屋だけでは実現が難しい。
例えそこが自分だけのプライベート空間であっても、どうしても生活感のある空間になってしまいがちだ。
どうにかして、気の置けない友人や、大切な彼氏・彼女と、気軽に、そして優雅に過ごせないだろうか。
ワンルームでもふだんはヒトリ、でも時々ミンナで過ごせる空間としたい。これが叶わぬ贅沢となっている。
ワンルームではどうしても必要不可欠なベッド、TV、デスク1台を置いてしまえば、部屋は一杯になってしまう。
時に荷物すらしまいきれずに部屋に散在する。
この中に例えハイクラスの電化製品を置いたところで、残念ながらプレミアムさとはかけ離れてしまう。
必要なものは、ここにいながら、こことは違う過ごし方が出来る、ちょっとした《特別感》なのだ。

私たちが着目したのは屋上の利用だった。隣地・道路斜線の関係から、上物を立てるスペースは限られている。
しかしここにもう1棟独立した部屋を建てるぐらいの空間があった。
それならばと、ウッドデッキ付の高級なプライベート空間となる、ペントハウスを計画することにした。
もちろんこのペントハウスは誰か特別な人のものではなく、住民みんなのいわゆる『離れ』だ。
しかも好きな時に気軽に使える《myペントハウス》だ(予約制)。
一人で自由に読書にふけるも良し、友達を呼んでおしゃべりに興じるも良し。
あくまでも使い方は、利用者次第なのだ(※利用上のルールあり)。

当然インテリアは、全てにおいてプレミアム感が出るようにこだわりを持って仕上げた。
実際に採用した仕上げのグレードでいえば、外資系企業の社長室やブランド系ホテルの一室に勝るとも劣らない。
例えば壁面ひとつとっても、一般的なビニールクロスではなく輸入の紙クロスを使用。
床も風合いのあるヨーロッパの輸入タイル貼り。デスクには味わいのあるウォールナットを使用した造作。
仕立ての良い生地を使ったソファーとのコーディネートが、格式のあるホテルのような贅沢な空間となった。

さらに極め付けはデッキから望む360°解放のパノラマビューだ。
当該敷地の周りは、民家や低層のマンションだけであり、周りに遮るものがない。
晴れた日は、屋上から新宿の高層ビル群やスカイツリーまで、独り占めすることができる。
まさにここは『非日常』となる贅沢な空間となるに違いない。

ブルーパレット中野 マンションデザイン ペントハウス
RoomDesign

各部屋のタイプはコンセプトごとに、異なる仕上げのインテリアデザインを用意しました。ブルーパレットならではのこだわりのインテリアとなっています。

ブルーパレット中野 内装 ミディアムブルーを基調とした色使いの、クールな《北欧》デザイン
  • ミディアムブルーを基調とした色使いの、クールな《北欧》デザイン

ブルーとグレーの壁面にホワイトカラーのフレームをまわし、ペール系のナチュラルウッドの床との組み合わせで、とても雰囲気のあるオシャレな空間に。

ブルーパレット中野 内装 自然な『木のぬくもり』を感じられる、都会派《ナチュラル》なデザイン
  • 自然な『木のぬくもり』を感じられる、都会派《ナチュラル》なデザイン

温かみのある木を使っていても。よくある杉やオークではありません。
ビンテージウッドを使い、どことなく「抜け感」のある洗練された空間に。

ブルーパレット中野 マンションデザイン 外観
  • 低層賃貸マンションにおけるコミュニティの可能性

ワンルームでも《ふだんはヒトリ。ときどきミンナ》で過ごせる空間というのには実は特別な想いがある。

先の311における大きな震災を受けて、私たちは人は一人では生きて行けないと、改めて痛感した。
これまでどことなく人間関係が希薄になりつつある都市の人々にとって、改めて感じた『絆』の大切さ。

マンションでの一人暮らしにおいて、隣の住人が誰だか分からないような生活。
いざという時には助け合うこともままならず、結果、自分自身も誰に頼ることもままならない。

例えば災害時に、自分が部屋で逃げ出せず、一人苦しんでいたとしよう。
誰が、この緊急事態に、自分自身の存在に気づいて、助けに来てくれるだろうか?

とは言えどうしても都会に住む単身者にとっては、年がら年中ご近所付き合いはうっとおしい。
特に大人であれば、毎日が『文化祭』のようなシェアハウスはどうにも面倒でならないはずだ。
「程良い具合に、程良い距離で付き合える」のが都会における大人の理想の付き合い方ではないだろうか。
それを出来るようにしたのがが、このマンションの魅力の1つでもある。
WEB上でコミュニティを作り、「好きな時に好きな人たちと集まる」。
そんな現代の理想の付き合いを始めてみてはどうだろうか。